過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ついにはあかりは、ケツを出しておどりだして、手がつけられず

──さあ、めしの時間だよ。はやくおいで。

あかりが不満そうな顔でやってきた。
「おとうちゃん、“めし”って言わないで」
─どうして?
「だって、下品な感じがするんだもの。言うなら“ごはん”」
─そうか。“めし”って、ザツなものの言い方に感じるんだね。
 ▽
「“おやつ”って、“やつ”のていねい語なんでしょう?」
─うん、きっとそうだ。“お”がつくとていねいになるからね。ちょっと辞書を引いてみよう。(なにかことばを聞かれると、辞書で調べるという習慣になりつつある)
あ、そうだね。「やつどき」がいまの3時ころ。それにていねいな“お”がついて、おやつ。
 ▽
「おとうちゃん、“ケツ”って言うよね。“おしり”よりおもしろいよね」
─“ケツ”のほうが、下品で楽しいね。あかりは、いつも“ケツ”をだしているよね。

「おとうちゃん。くらやみに浮かぶ“しろいケツ”と“しろいおちんちん”と、どっちがすき?」
─おとうちゃんは、“しろいケツ”のほうがいいな。“しろいおちんちん”はみたくない。
 ▽
という会話に進み、ついにはあかりは、ケツを出しておどりだして、手がつけられなくなった。「クレヨンしんちゃん」は、まだ見せたことないが、さらにエスカレートしそうなので、見せないことにする。