過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

仕事に集中しようというとき、あかりがやってくる

仕事は集中するまで時間がかかる。気持ちを高めていき、「さあやるぞ」とモチベーションを上げてゆき「よし!勢いがついてきた」。
------というときに、あかりがやって来る。


「ねえ、おとうちゃん」と、膝に乗ってくる。
──ええい、うるさい。邪魔だから、あっち行っといで。
しかし、言うことを聞かない。


──せっかく集中しているときに、邪魔されると集中力が切れるんだよ。またそのときの集中力まで持っていくのに、すごく時間がかるんだ。だから離れて。あって行っといで。


そう言っても、あかりは帰ろうとしない。その時点でもう集中力は途切れてしまう。
  ▽
かわいいのだが、仕事にならないことが多い。


この文章も、あかりを膝に乗せながら書いている始末だ。あかりは、これを横で読みながら、「ここはこうしたほうがいいとか」言ってくる。


「読んでみて」というので、パソコンの音声で読んで聞かせる。


「これって、おとうちゃんのあかり日記だよね」
──そうだよ。そんなものだね。時間というものは刻々と移り変わるから、こうして書いておくんだ。


「それじゃあ、あかりは日記を書かなくてもいいよね。おとうちゃんが書いてくれているから」


──それはちがうよ。これは、おとうちゃんの日記だよ。あかりはあかりで。自分で日記を書くといいんだよ。自分で感じたことを一行でも二行でもいい。絵でもいいから書いておくといいんだ。
  ▽
あかりは近頃は、絵日記みたいなものは、よく書くようになってきている。

というわけで、おとうちゃんの仕事は2時とか3時とか、ものすごく早く時間に起きて、やることにしている。


それでも、目が覚めたあかりから「おとうちゃん、起きないで寝て!」と叱られる。