過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

退院したばかりなのに、石仏を彫りに来た

人工透析の最中に、大腸から大量出血。救急車を手配したが、PCR検査を受けていないと搬送してくれない。搬送してくれる人もおらず、出血しながら自分で病院までクルマを運転する。

病院に着いても、即入院とはならない。まずPCR検査だ。結果が出るまで一時間半待たされる。その間にまた大量出血。そのまま死ぬのではないかと思った。また、ソファーで苦悶の表情でのたうちまわっている人もいた。

検査結果は陰性で、やっと入院できた。しかし、人工透析を受けていると、血液がサラサラになる薬を飲んでいるので、出血は止まらず。クスリをやめれば、隔日の透析に支障をきたす。
---------------------
どうするか。絶食しかない。5日間の絶食。お腹が減ってたまらない。隣で寝ているおじさんの患者の顔がアンパンに見えた。

そして、やっと出血も止まり退院。隣のおじさんの患者は、まだ入院している。わかれたとき、お地蔵さんのように、ものすごく優しい目をしていた。
------------------
これは友人の話である。その友人が、退院したばかりなのに、石仏を彫りに来た。この施設の環境で石仏を彫ると、ほんとうに心身が癒やされる。心が集中する。まったく幸せだと、言う。

そこへちょうどインドの友人も、夫婦であそびに来てくれた。インドのヴェーダの哲学、宗教の話をする。こんな春野の山里で、インドの人と哲学や宗教の話ができるのも、不思議なこと。

また、公園であそんでいた三人きょうだい(小4〜高1)に遊びにおいでと誘ったら来てくれた。利用者さん(94歳)のひ孫たちだった。聞けば、七人きょうだいという。すごいな。

ともあれ、いろいろな来客のあった一日だった。