過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

新たにデイを利用してくださるTさんとの語らい

きょうのデイ。
 
数日前から、体調が優れず、立ち上がるときにふらついておられたOさん。今日から利用日数が増えることになっていたのだが、迎えに行っても現れない。
 
おととい、自宅の風呂場ですべって尻餅をついて、腰を骨折。救急車で搬送されて入院したということであった。数ヶ月はデイには通えないだろうなあ。
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また、新たにデイを利用してくださるTさん。数年前に一人息子を事故で亡くされ、本人は脳腫瘍をかかえ、抗癌剤が投与されている。さらには3ヶ月前に転倒して腰を骨折。その方が、今週から利用してくださることになる。
 
本日、ケアマネさんと本人の自宅で、打ち合わせ。外用薬の塗布とか徒歩の介助などが必要であるが、とっても穏やかな優しい方で、お話をして心安らぐ思いをした。
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部屋には真新しい位牌があったので、はじめての訪問ながら、まず仏壇にむかってチーンと礼拝し合掌。亡くなられた息子さんだという。そのことを語ると、Tさんは涙声になる。悲しさがつねにベースにあって悲痛ではある。
 
「これが息子の写真です」と見せてくれた。それは、ある人からの手紙であった。なんと、読ませてもらうと、その手紙を書いたのは、ぼくの友人であった。友人のカフェは、亡くなった息子さんが寄ってくれて、それがまた仲間が寄って、繁盛したということであった。
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その場で、友人に電話。Oさんと亡き息子さんについて語ってもらうことにした。
 
帰るとき、位牌に合掌礼拝し「願わくは この功徳をもって 普く一切に及ぼし、 我らと衆生と 皆ともに仏道を成ぜん」という、普回向の文(法華経の化城喩品)をとなえさせていただいたのだった。