きょうのデイ。
目を離したとき、なにか起きるかわからない。そんなリスクがあるのがデイサービス。
なにしろ80代、90代の高齢者を預かるわけで、つねにリスクはつきまとう。
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ひとつは、送迎のクルマの乗り降り。転倒することもありうる。そこは細心の注意。踏み台を用意して、介助する。
また、ひとり暮らしの場合には、鍵の開け締めを代わって行うこともある。玄関のドアを開けるまで見守る。玄関でつんのめって倒れることだってある。
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施設内で過ごすことが多いので、気は許せない。
最近、こういう危ない事例があった。
Nさん(80代女性)。
昼食後には、昼寝タイムとなる。メガネをテーブルに置いて、移動しようとしたとき、ついフラフラと倒れそうになる。危機一髪で、スタッフが支えた。
Oさん(80代男性)。
トイレに行こうと立ち上がろうとしたとき、ふらふらと倒れそうになる。ちょうど、ぼくが後ろにいたので、支えることができたが。危なかった。
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もしも、支える人がいなかったら、転倒したかもしれない。
そうなると、腰や背骨、大腿骨を骨折するかもしれない。机の角に頭をぶつけたりするとおおごとになる。
80を超えて骨折などしたら、なかなか再起は難しい。そのまま入院生活となる。筋肉は廃用症候群(心身の機能低下。生活不活発病)になって衰えてゆく。
寝たきりになれば、頭も衰える。認知障害も進む。
運よく「特養」(特別養護老人ホーム)に空きがあったとしても、世話に通う家族が遠方にいた場合、ほんとうにたいへん。
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過去には、この施設で脳こうそくで倒れた人がいたという。その時は、救急車を呼んだ。救急救命士の判断で、ドクターヘリで搬送。
また、食事を喉につまらせて、窒息しそうになったこともあったという。背中を思い切り叩いて、吐き出させたという。
そういったリスクが、高齢者をあずかるデイサービスにはつきものだ。
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もちろん、保険には入っている。だが、この施設は、つねに医師や看護師がいるわけではない(定員10名には、看護師の常時配置は必要ない)。このあたりの、緊急の対応、機敏な身体動作など、訓練が必要。そこが、大きな課題。
つねに目が行き届いていないといけない。かといって、緊張して監視しているのも大変だ。リラックスして事務処理したり、お喋りをしている。しかし、心は利用者さんの動きにある。なにか、予兆があるとき、機敏に動けるようでなくてはならない。
そんなとき、スタッフがたくさんいて、監視の目があるのが望ましい。ところが、そのために人を雇うとなると、「人件費倒れ」してしまう。そこが、こうした介護の分野では難しい。
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さて、どうしたらいいか。
そこで、ひとつはサポーター制だ。元気なお年寄りに遊びに来てもらう。
つねに、利用者と元気な人が交流する場としていく。そのことで、スタッフが見守るのは当然ながら、サポーターの方々にも、なんらかの力添えをしてもらえる。
利用者がたくさんいて、収益が上がれば、スタッフを充実させていく道があるのだが、いまはギリギリでまわしていくしかない。そのあたり、リスクもあるというわけだ。