過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

利用者さんをわが父、わが母と思い、サポートさせていただたく

きょうのデイ。
 
デイの仕事は、利用者の暮らしぶりまでフォローする、サポートするということになる。
つまり、施設内でのフォローだけにとどまらないのだ。
 
たとえば、こうした暮らしの細部がある。
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施設で咳き込みが激しく、痰が切れない利用者さんは、担当医師にその旨つなげていく。
 
足の不自由な方で、玄関口から自室まで歩くのに土間が広すぎる。そこでの転倒が怖いので、市に申請して手すりをつけてもらう手続のサポートをする。
 
かつて圧迫骨折して、腰が悪い方の場合、起きるときにひねって痛みが増すことがある。そうしたとき、電動ベッドを借りる手続きのサポートをして差し上げる。
 
ひとり暮らしで、飼い犬にエサをやるのが遅いとき、カラスが来て犬のエサが食べられてしまう。それで、早めにエサをるように伝える。
 
鍵を出し入れする物置の扉が開けにくいので、潤滑油で開けやすいようにする。
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……など、やりだすとキリがない。そして、時間もないのだが。
 
利用者さんに「もしも」のことがあれば、その方が大変だし、家族も大変。そして、こちらも経営的にダメージがあるわけだ。
 
ということで「転ばぬ先の杖」をつねに意識するということになる。
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まあ、それこそやるべきこと。智慧を絞ることはたくさんある。で、それは、やりだすと楽しいことではある。
 
悔いが残るのは、わが母、わが父に、こういうことはなにもしてあげなかったことだ。なので、利用者さんをわが父、わが母と思い、サポートさせていただたく。それがデイサービスの経営の基礎かなと思う。