過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

介護というよりも、看護にリンクしてくる

きょうのデイ。
 
利用者さんは7名。7名といっても、その人に寄り添ってケアしていくとなると、実にたくさんの気遣いと動きが必要になってくる。
 
スタッフの一人が休みになったので、急遽、Nさんにサポートにきてもらう。Nさんは、結婚の報告のために、きのう7年ぶりに来訪してくれた。そして、きょうの仕事を依頼するという絶妙なタイミング。
 
施設での動きは、よく気がついて動いてくれた。可愛らしい女性でありながら、少林寺拳法二段という腕前。これからも、サポートしてもらうことをお願いした。
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一人ひとり多様な対応がこの施設の特徴で、一律にみんなで行動ということはない。もとめられるのは、なんでもこなせる人材だ。
 
ウトウト居眠りしてしまう方には、話しかけと散歩。不安なためにテレビにかじりついている方には、絵手紙を描いてもらったり。
 
お話の好きな方には、話題を振って座談の輪を広げる。比較的元気な方には、料理や食器の片付けにも関わってもらう。
 
99歳の耳の遠い方とは、筆談だ。
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また、症状の重い方もおられる。昨日、退院したばかりで、立ち上がりと歩行が難しい方も。ほんとに、そろりそろりと、転倒に気を使いながらの介助。そして、薬の塗布や点眼なども。
 
その方は、ひとり暮らしのために、玄関先で「はい、さようなら」とはいかない。寝室のベッドまで介助して差し上げる。その横には、亡き息子さんの位牌と仏壇があるので、合掌して読経もさせてもらった。
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自宅の風呂で転倒して骨折した利用者さんの娘さんが来訪。利用者さんと一緒に、病院でのリハビリの様子を聞く。せん妄(時間や場所が急にわからなくなる見当識障害など)も出ているらしい。退院されたら、歩行訓練、さらには嚥下(えんげ)障害もありそうなので、ミキサー食になるか。
 
こうなると、介護というよりも、看護にリンクしてくる。近い内に、看護師さんにスタッフになってもらわなくちゃいけなくなりそう。しかし、人件費の問題もある。さて、どうするか。