過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

文章教室について

「文章教室に出たい」という方から電話があった。
「はるのびより」(NPO法人楽舎発行の新聞:春野の魅力発信、空き家、講座、コンサート、教室などの案内)を見たという。しかし、それは一年前のもので、講座はもう終えている。
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でも、せっかくの電話をいただいたので、ぼくなりに、文章のコツをすこし伝えた。編集は20年以上もやってきて、50冊以上は本を作ってきた。それなりの体験から。
影響を受けたのは、作家の山口文憲さん。東京都国立市の公民館でたった数回の無料の文章教室であったが、大いに参考になった。そのポイントを伝えた。
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①あなたの自慢話をわざわざ読みたい人はいない。成功談であればあるほど、ひとは、かならずやっかみがあると知るべし。
②自分はいかにダメだったか、失敗したか、苦難があったか。そこからどう這い上がったかという内容だと読んでくれる。
③たくさん文字があると読んでくれない。文章にあれこれ盛らないこと。たくさん盛られていると、読まれない。読んでも印象が弱くなる。言いたいことに、フォーカスすべし。
④読んでもらうためには、いきなりクライマックスから持ってくる。ドラマの「刑事コロンボ」が、いきなり殺人事件から始まるように。
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その方と、しばし雑談した。
三ケ日という温暖な町にお住まいだ。その町には、漢文学・古代中国史に精通した宮城谷昌光さんというすばらしい文学者がいる、こんどお訪ねしてみたらと言うと、近くだという。