漆黒の闇のなか、獣たちの足音がする。正体わからず。
〈まちなか〉に出かけて帰宅。気配を感じて、ランが「連れていけー」と吠える。仕方なく、深夜の散歩。
深夜で新月。とにかく、まったくの暗闇なのだ。まさに「一寸先は闇」。気田川の水の流れる音だけが聞こえる。
すると、突然、ひたひたひた、ダダダダダーっと獣が走り去る音がした。数匹だろう。
あれは、イノシシかシカか、タヌキがキツネか。正体がわからないのは、不気味なものだ。
もしや、イノシシだったら。こちらにぶつかってきたら、おそろしい。シカにしても体当りされたら怖い。
ということで、これ以上の散歩は危険なので、帰ってきた。