過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

田植えが本格的に動き出す

農作業の日々に入っていく。田植えが本格的に動き出す。

エンジンがかかってルーティンワークに入れば、むつかしいことはない。エンジンかかるまでが一苦労。かたちが定まってくれば、わりと自動的に進む。

問題は、一年経っているので作業を忘れていること。なにをすればよいのか。どうすれば、よかったのか。

さいわい克明に日誌はつけている。いつ、だれが、何時から何時までどんな作業をしたのか、実労働時間、経費など、エクセルで管理している。

〈苗〉……なんとか育っている。温室に長く居すぎたために、逞しさがない。背丈だけが高くてひょろひょろ、ふにゃふにゃ。根っこの張りも弱い。70箱つくったので、50箱分は確実に大丈夫。50箱もあれば十分と思う。

昨年の失敗は、根の張りが弱すぎたこと。背丈が足りなくて、田んぼに水を引いたとき、水没した苗が多かったこと。あと10日間くらい様子をみる。

〈代かき〉……沢からの水を田んぼに引いて、水平にする作業。トラクターでなんども行き来して、平らにしていく。水平にならないと、土が露出して雑草が生えたり、苗が水没しすぎて成長しない。

〈畦塗り〉……耕作放棄地20年余という田んぼなので、水漏れがある。水が入ってもすぐに抜けてしまう。プールできないと、沢の水をつねに入れっぱなしにすることになる。そうなると、水温が上がらず、苗の育ちが悪い。水が抜けていく過程で、土の栄養素も逃げていく。そのための畦塗り。まったく試行錯誤。

〈田植え〉……昨年は2条植えの田植え機、手で押すタイプ。3〜4人で、朝から晩まで3日間。今年は、自走式の4条植えの田植え機を手に入れた。おそらく2〜3時間で終わりそう。ただし、ちゃんと動けば、のはなしだ。

みんな素人集団なので、試行錯誤の連続。やりとりを密にしてチームプレーでやっていくしかない。田んぼのそばの東屋に集まっては、短時間の打ち合わせが必要。モチベーションアップ、やることリストの確認、方向性の検討など。