過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ド素人の田んぼ作りも、今年で3年目

ド素人の田んぼ作りも、今年で3年目。完全無農薬、無化学肥料。土の力だけでお米を作っている。

収穫量は低い。3反弱で600キロくらい。反あたり200キロ。まぁ、山里の冷たい沢の水で、完全無農薬、無化学肥料というと、そんな程度か……。

そうして収穫量は、年々、落ちていく。土の力が落ちていくからだ。
そのためには、どういう手があるか。化学肥料を使えば収穫量はアップするが、使わないと決めている。

まず、「水持ちのいい田んぼにする」。そして、「草をちゃんととる」。「堆肥を入れる」。

「水持ちのいい田んぼ」は、ずっと課題だ。20年の耕作放棄地だから、やはり水が漏れる。

そのためには、代かきを丹念に、そして畦塗り。それでも水が漏れるときには、沢の水を田んぼに直に入れないで、迂回させて入れる。水が迂回する間に、水温が上がる。

水温が上がれば、苗の成長がちがってくる。ホースとか板を使って、田んぼの周りをぐるっと回す方法もある。

「草取り」は、人力の手間はたいへん。除草剤は使わないので、どんどん草が生える。やはりアイガモ(ひとつの田んぼに10羽くらい)でいけそうな気もする。昨年は、その2倍以上もカモを投入したので、エサ代やら逃げ出すカモの追いかけっこで、苦労した。

「堆肥」だ。落ち葉を集めて堆肥とする。ワラを切る。糠を入れる。あるいは、もみ殻燻炭など。レンゲを植える、冬水田んぼも、やってみる価値がありそう。