仏教の源流インド(1)インド人同士の挨拶は、「ナマステー」という。「ナマス」は、心から敬います。「テー」は、あなたである。「あなたを心から敬います」という意味だ。
インドのベルガル出身のスワルナリさんから聞いた。「わたしの内なる神が、あなたの内なる神に挨拶します。尊敬します」という意味だと。なるほど、深い。
この「ナマス」が、中国において「南無」と音訳される。南無阿弥陀仏、南無妙法蓮華経。南無八幡大菩薩の「なむ」だ。
「南無阿弥陀仏」は、阿弥陀仏・阿弥陀如来に帰依します、拠りどころにします、深く信じます、というような意味になる。「南無妙法蓮華経」は、「妙法蓮華経」に帰依しますということ。南無八幡大菩薩は、八幡様に帰依します、と。
インドのスワルナリさんとの出会いによって、仏教の概念、とらえかた、固有名詞が、インドにおいてどういう意味で使われているか、ということを学ばせてもらっている。ぼくの頭の整理もかねて、「仏教の源流インド」を書いていこうかと思う。