過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

北遠山里めぐり・百古里篇

「昭和レトロの二俣めぐり」(3/6〜8)の企画を詰めているところだが、例年の3月は、「北遠山里めぐり」を主催していた。しかし、今年は見送ろうかと思っていた▲なにしろ北遠全体というエリアは、あまりに広大(東京23区の1.5倍、約1000km²)、かなりの手間と労力がかかる。ぼくがいくら動いても、地域連携のムーブメントにはなりにくい(まちなかから、訪問客は延べ3,000人くらい訪れるけどね)▲ということで、限定したエリアだけでの「山里めぐり」に移行する時期だなあと思っていた。

そんな中で、百古里庵(すがりあん)の山本幸恵さんから、今年も「北遠山里めぐり」をやってもらいたいという声があった。じゃあ、「百古里だけでやってみましょうか」ということになった▲地元の山本さんが軸になれば、地元の農家の人たち、幅広いネットワーク、そしてアーティストの人たちが一緒になって動いてくれる。

ということで、「北遠山里めぐり・百古里篇」を3月末(3/28〜29)に行うことになった。百古里(すがり)という40世帯くらいの集落限定でイベントだ▲きょう、山本六さん、幸江さん、鈴木青宵さんと薪ストーブにあたりながら、打ち合わせ。楽しくなってくる企画が次々と出てきた。

まず基本は、訪問者は車を置いて、春先の百古里の山里を自由に散策。農家や作家の家を気ままに訪問してもらう「オープンハウス」▲大きな古民家では、地元の長老、作家たち、学者など10人くらいが、30分くらいずつ語る「リレートーク」▲大きなアトリエ空間では、エンジニア、版画家、陶芸家、石の彫刻家、木工、カレー屋、輸入雑貨の「展示と販売」▲百古里庵の庭では、お地蔵さんの彫刻。和太鼓やアイルランド民謡の「アートのライブ」▲公民館では地元の農家の方が、五平餅や甘酒、漬物、おむすびをだして訪問者と交流する「食と語らい」……ということで、まあ百古里の小さな文化祭みたいな感じになるかな。