過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ここの暮らしを深掘りしていくしかない

思えば移住して10年。2011年の2月3日に東京から春野町に引っ越し。
3月11日。この山里でもゆらりと揺れた。すこしめまいがした。

そうして、原発の爆発、放射能の噴出と降り注ぎ。
東京脱出してよかったんだなあという思いがあった。
こちらの山里でもお茶などの輸出は、フランスでは放射能値が高いとして禁止された。こうして、全国、かなり汚染されてしまった。
だいぶ慣れてしまって怖いのだが、生物濃縮も増すばかり。食べ物や肥料やら、放射能の汚染がきている。

そうして、輪をかけてコロナ禍。政治のグダグダ。日本はもとより、かのアメリカでも。

どうなるのか。
時代が変わる節目にある、ととらえられるか。
どういう時代が来つつあるのか。

大不況と大停滞、政治的無関心、無気力。呆けた暮らしの中、忍従と自粛警察みたいな息苦しい日々になるのか。
あるいは、都会を離れて、のんびりできそうな田舎暮らしへと移行しつつあるのか。

わからないが、自分としては、都会から田舎暮らしに舵を切って10年。
そのことがよかったのかどうか、わからない。

しかし、いまいるところ、暮らしている現実がすべて。
いまここがすべて。そうとらえるしかない。
現実に直面し続けるしかない。

とくにどこかに出かけることもない。ここでいい。
ここの暮らしを深掘りしていくしかない。
いろいろな人が現れて、人と人が繋がり、おもしろいネットワークができていく。まあ、そんなところでよいとしよう。