過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

喉が枯れたことに気がついた

朝から、声がガラガラしている。
そして、あかりもハスキーボイス。
風邪かな。も、もしやコロナかも……。
ふたりとも熱はない。
どうしたんだろう。
思い当たることは……。
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毎日、怪獣の追いかけっ子をしていたのだった。
ガオー、ガオーと叫んで追いかける。
あかりは、キャーッと叫んで逃げ回る。思いきり声を出す。
それを何度も何度も繰り返す。
短距離走ダッシュみたいだ。
新聞紙を丸めて、座布団を思い切り叩きまくった。
えいえい!はいはい!それそれ!と大声を出しながら叩く。
あかりは、ものすごく楽しいらしい。
ローエンのバイオ・エナジェティックス(生体エネルギー法)みたいだ。緊張の解放、エネルギーアップになる。
それで、喉が枯れたことに気がついたのだった。
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声が枯れたり、つぶれることで思い出したことがある。
高校時代は弓道部だった。毎日、「看的」(かんてき)をやらされる。
矢が的に当たれば「あったーーーりー」と叫ぶ。はずれれば「ぜん」(ざんねんの意味)と叫ぶ。
そのために、大声を出す練習した。
すぐに声が枯れる。それでも練習を続ける。
あるとき、スコーンと声が抜ける。
どんなに大声を出しても、声は枯れなくなる。声が思い切り通るようになるのだった。
あれから50年近く。いまでは大声を出したら、すぐに声が枯れてしまう。