過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「看とりとおくり」の講演会を開催した

死ぬまでは医者の仕事、死んだ後はお坊さんの仕事。そんなふうになっている。

しかし大切なのはまさに死にゆく時のケアー。しかも、死にゆく時だけではなく、それまでの生き方の支えとして、仏教の教えを伝えたり、あるいはその人の生き方を傾聴していくことの大切さを感じる。そして、葬儀や法事をしておしまいではなくて、遺族の心のケアーが大切。

そんなに実践を行っているお坊さんは、ほとんどいない。葬式仏教といわれるゆえんである。しかし、それを実践しておられるお坊さんがいいる。その現場のリアリティを語ってもらう

「看とりとおくり」の講演会を開催した。8月24日。14〜16時。浜松市鴨江アートセンターにて。主催、NPO法人楽舎。

講師は、真宗大谷派の僧侶として、看とり、おくり、遺族のグリーフケア(悲嘆の癒やし)を行う三浦紀夫さん。大阪からきていただいた。

参加者は40名。看護師、介護士精神科医ホスピスに関わっていた人、アニマルセラピーの人、お坊さん、インドの人、まさに親の介護をしている人、肉親を最近、亡くした人など。

池谷がインタビューしながら進めていった。参加者からも活発な質疑があった。もっと時間をとって語り合うといろいろなものが出てきて、さらに深いものになっていったろう。

この暑い中、テーマが重たいだけに、そんなに参加者はないと思っていたのにおどいた。しかも身をのりだして、わがごととして、真剣に聞いておられた。講演が終わっても、三々五々、熱心に語り合っておられた。

もうすこしこのテーマで、集いの場つくりをしていこう。仏教・インド・宗教、講座・集いの場作り、出版事業、この方向で進むことにしていくつもり。