過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

〈ほどほど〉の稲作と、〈ほどほど〉のアイガモを飼う

一年中、水を張っておく田んぼにしたら、生物多様性のフィールドになる。いろいろな生きものがやってくる。いろいろな植物が生える。ミツバチも、ホタルも、いる。そうして、アイガモたちがいる。そこが理想。

だけど、ここが問題。アイガモをメインにしたら生物多様性のフィールドにはならないのだ。アイガモを保護するために、電気柵や網を張る。そうなると、ほかの生きものを排除することになる。ほかの水鳥も、遠慮してやってこないだろう。

ドジョウやナマズを放したいけど、ドジョウなどは食べられてしまいそう。きれいな蓮なども栽培したいけど、こちらも食べられてしまう。

そうして、そもそも稲作が不自然。稲だけがたくさん生えて、他の雑草たちは排除されてしまう。

そりゃあ「無為自然」がいちばんいい。けれども、そうなると、草ぼうぼうの荒れはてたジャングルになってしまう。

ということで、〈ほどほど〉の稲作と、〈ほどほど〉のアイガモを飼う。すると〈ほどほど〉の生き物たちがやってくる、〈ほどほど〉の草が生える。そんな感じの生物多様性のフィールドづくり、かな。