過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

空き家案内と空き家さがし

Fさんが、山仕事の手伝いに来てくれている。木を切り倒したり赤土を運んだり。山里に移住したいというので、あちこち空き家を案内した。そのついでに、空き家さがしもする▲ぼくのやり方は、農作業をしている人などつかまえて、気楽に声をかけること。「かれが家探しをしているんですよ」ということで、立ち話。そんなこんなで、20人くらいと話したのだった。

宅配便の天野さんから聞いて、郵便局ちかくの空き家2軒を訪ねる。畑仕事の人に聞くと、「家主は入院していて、帰ってくる」という▲ガソリンスタンドでは、雑談中の二人の古老に話しかける。ともに88歳という。「あそこにもここにも空き家はあるなあ。でも、貸してくれないんだよ」と▲「集落に長老がいると、すんなり情報が集まるんですけどね」というと「むかしは山持ちの金持ちの長老がいたもんだが、いまじゃ山がだめだし、人望があるのはおらんなぁ」と。

すばらしい庭を整備している尾上さんに聞いて、長蔵寺集落の空き家を探索。眺めよし。部屋は広い、離れもある。家賃もたぶんタダ▲ただ、家が少し傾いている。遺品がたくさんおいてあって、整理がたいへんだ。風呂は使えそうにないが、夕日を眺めてドラム缶風呂に入ればよいかも。