過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

まとめて4本映画を観た

映画を見に行った。掛川名作映画祭▲4本立てを一気に観た。「煙突の見える場所」(五所平之助監督、1953年)「名もなく貧しく美しく」(松山善三監督、1961年)「この広い空のどこかに」(小林正樹監督、1954年)「裸の島」(新藤兼人監督、1960年)。すべてモノクロ作品。通しで500円。

なにしろ50〜60年も前の映画だ。ストーリーもさることながら、昭和時代の街並み、暮らしぶりが映像に残っているのがいい▲まだ戦争の傷跡が残っている時代。食事風景はちゃぶ台囲んで。暖房は火鉢。若者は、腰から手ぬぐいをぶら下げて下駄履き。実用自転車。ボンネットバスダイハツのミゼットという三輪自動車田中絹代高峰秀子久我美子佐田啓二上原謙芥川比呂志乙羽信子など、俳優も監督も、もうほとんどこの世にはいない。

学生時代には、池袋の文芸地下などでよくオールナイトで映画を観たものだった。こんなにまとめて観たのは、それ以来のことだなぁ▲次回は、2月1日。「不知火検校」「次郎長三国志」「網走番外地」「人生劇場 飛車角と吉良常」。こちらは、娯楽作品でおもしろそう。