過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「ことわざ」を覚えるのが好きになってきた

あかりは、「ことわざ」を覚えるのが好きになってきた。

漫画で解説されていることわざ辞典をいつも読んでいる。

ので、会話によくことわざがでてくる。

「豚に真珠」「馬の耳に念仏」「石の上にも三年」「長いものにはまかれろ」「山椒は小粒でもぴりりと辛い」「鬼の居ぬ間の洗濯」「鬼の目にも涙」「糠に釘」「暖簾に腕押し」「焼け石に水」「火に油を注ぐ」「鬼に金棒」「苦あれば楽あり」

などと、次から次へと、機関銃のように出てきた。

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聞いてみた。

───「鬼の居ぬ間の洗濯」ってなに?

お母ちゃんが留守の間に、アニメを見たりすることだよ。

───ことわざのもとの意味はどういうこと? 

「鬼のパンツはトラのパンツでとても臭い。だから、鬼がいない間に、洗濯をするんだ」

───わはは。それはいい。怖そうに監督する人とか遠慮しなくちゃいけない人がいない間に十分にくつろいで、のんびりすることだね。

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「弘法も木から落ちる」とまちがえることもあった。わはは。そりゃあ弘法大師も人間だから木から落ちるよね。「サルも筆の誤り」は、それはお猿さんだから、筆が誤るよね、などと混ぜ返すことにしている。

ま、このようにことわざをたくさん覚えておくと楽しい。

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むかし学生時代、東京帝国大卒で、もと大新聞社の記者をして、いちどホームレスになった人と出会って、よく話を聞いていた。

「日本人は、ペルシアあたりが起源で、そこから東へ東へと吹き溜まりのように着いたんだよ」という自説をよく聞かされた。

ペルシア語と万葉集の言葉の共通性を見出して、自分なりの辞書を作っていた。

その方がよくこういう話をしていた。

「池谷君、この世というのは、“正しい“とか“正しくない“で動いてないんだよ。それぞれが“好き好き“で動いているってこと。そして、日本人の規範は“長いものには巻かれろ”ということだよ」