過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

【雷夜偶成】2025.7.2

【雷夜偶成】2025.7.2

昨晩の雷はすごかった。あかりに「どうして雷が鳴るの?」と聞かれて、ちゃんと説明できなかった。電圧、電気、光の速さと音速の差、音とは何かなど、雷一つで物理学のすべてが凝縮されている。あとでAIに聞いてまとめておこう。

きょうは晴れて、また暑くなりそうだ。ウグイスが鳴いている。そして、キリギリスが鳴き始めた。セミはまだ鳴いていない。不思議な季節だ。

  ▽

筋力が低下している。寝ながら本を読んでいると、ハードカバーの本が重たい。iPhoneを見ていると、iPhoneすら重たく感じる。
昨年は朝3時でも目が覚めればすぐ起きられたが、最近は朝7時になっても、目が覚めても起きられない。体が疲れているのか、寝ていたほうが楽だからか。

かくして体は徐々に衰え、寝たきりになっていくのだろうな。

40年ほど前だが、マクロビオティックの講座に出たことがある。大森英櫻という、マクロビオティック創始者桜沢如一さんの門下生の講座だ。
内容はほとんど覚えていないが、ひとつだけ覚えていることがある。亡くなる直前の人は「布団が重たい」と感じるという。その言葉だけが心に残っている。

  ▽

まあ、先のことを心配しても仕方がない。生きているのは今しかない。だから今をちゃんと生きる。瞬間瞬間、物事は変化していく。変化に応じていくしかない。

幸い、まだ頭は働く。iPhoneでAIとのやりとりが日々進んでいる。天文、物理、経済、仏教の涅槃についてなど、次々と問いが生まれて問答を重ねるのは楽しい。

問いが自分を引っ張っていく。そして、それらをまとめて投稿しようという気力はあるんだね。

『雷夜偶成』(らいやぐうせい)

昨夜(さくや) 雷鳴(らいめい)し
稚子(ちし) 驚(おどろ)く
光音(こうおん) 物理(ぶつり)
一瞬(いっしゅん)に 呈(てい)す

鶯蟀(おうしゅつ) 競(きそ)い鳴(な)き
新暑(しんしょ) 至(いた)る
布衾(ふきん) 鉄(てつ)の如(ごと)く重(おも)く
老徴(ろうちょう) 生(しょう)ず

『即事』(そくじ)

頭脳(ずのう) 清明(せいめい)なり
問答(もんどう)を 歓(よろこ)ぶ
AI 日夜(にちや)
新知(しんち) 生(しょう)ず

衰強(すいきょう) 皆(みな) 幻(まぼろし
縁(えん)に随(したが)い 去(さ)る
筆(ふで) 天心(てんしん)を写(うつ)し
此(こ)の刻(こく) 明(あき)らかなり

※読みのポイント:
「鶯蟀」は「おうしゅつ」と読み、ウグイスとキリギリスの意
「老徴」は「ろうちょう」、老いの兆候
「天心」は「てんしん」、天地の理と心の両義