【命を奪わない暮らしをしてみよう】2025.9.10
午前3時ごろ目が覚めてしまった。庭ではコオロギや鈴虫が大合唱している。まさにみんな精一杯生きているなぁと感じる。
季節の変化が感じられる。春にはウグイスやシジュウカラが鳴き、夏には蝉のセミ時雨が響いた。そして今、夏が終わり、秋の虫たちの大合唱が始まっている。命は本当にたくましい。
古民家に暮らしているので、あちこちに隙間がある。電気スタンドで読書をしていると、さまざまな虫がやってくる。小さな虫、大きな虫、カマキリ、カメムシなどが現れるが、ただ観察しているだけだ。
▽
「なるべく命を奪わない暮らしをしてみよう」と心がけている。これは神との契約や仏教の戒律を守るため、あるいは何か見返りを期待してのことではない。「できるだけ殺さないようにしたら、生活や心境がどう変化するのか」を観察している。
この実践を始めて2年近くになるが、気づいたことがある。この世界には多様な生き物がいる。その多様性に心が寄り添うようになってきたのだ。すべての命が同じように尊いという、ごく当たり前のことがすこしずつわかりだす。
▽
それぞれの命が精一杯生きていると実感できるようになった。「煩わしいから叩き潰す」という生き方とは明らかに変わってきた。
誰もが嫌うゴキブリでさえ、見つけた瞬間、「なんて素早く生きているんだ」と感じる。アシダカグモも現れるが、その驚異的な身体能力と俊敏さに感心する。
蚊やハエはちと面倒だ。確かに煩わしく、追い出したくなるが、なかなか難しい。
我が家は藪が多いので、蚊が多い。蚊の対策としては、蚊取り線香やヨモギを燃やして追い払おうとしている。大きな麻の蚊帳があればいいのだが。
ヘビも家に入ってくることもある。ちょっと困る存在だ。困りつつも、なんとか工夫して共存しようとしている。