過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

竹チップつくり

竹チップつくりに関心がある。竹は細かくチップにすると、堆肥になる。土壌の改良につながる。草抑えにもなる▲先日、炭素循環農法の研究会で各地の畑を見学させてもらった。竹チップを堆肥にすると、野菜の栽培にかなりよさそうだという感触を得た。

山里には、あちこち放置竹林がある。高齢者の多い集落では、とても伐採できない。どんどんと竹は侵食していく。その速度はじつに速い。その竹を竹チップにしていったら、「放置竹林を止めること」と「土壌改良」という一石二鳥となる▲ただしそれには、竹の粉砕機がいる。この機械がとても高いのが難点。キャタピラー付きの馬力のあるものは100万も200万円もする。小型のものは10万円近くだが、力不足だ。孟宗竹などの粉砕は難しい。

なにかいい方法はないだろうかと、手あたり次第、電話してみた。まずは、県の農林事務所、市の農政課、森林組合、組合のチップ事業部など。しかし、なかなか名案は出てこない▲しらべたら、粉砕機を無料で貸し出す自治体がある。静岡市牧之原市袋井市北九州市大分市など。けれども、浜松市は行っていないのだ▲レンタルという方法も検討している。1日1万5千円程度。竹をまとめておいて、一斉にチップにすればいい▲しかし、重たい機械をとりに行って積み込み、現地でおろしてチップ化作業、また積み込んで返しに行くのは、なかなか難儀なことだ。

里山環境保全、放置竹林の解消、農地の土壌改良などを目的として、竹チップを通して、なにかビジネス展開する道もあるかもしれない。そのあたり、いま探求中だ。