過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

不思議なご縁の家だった

空き家探しツアーの第一軒目のお宅で。掘りごたつを囲んで。茶畑と清流のそばにある古民家は、それはそれは広い風格のある家。囲炉裏、黒光りする太い大黒柱、天井の煤竹、いくつもの納屋。すこし手直しするだけで、そのまま住める。

先日、所有者の方が相談にこられたことがきっかけでの訪問となった。そのお母さんと娘さんたちは、「育った家で、とっても愛着のある家だけれども、空き家のままにしておくのが重荷になっている。この家をうまく活用してくれる人がいたら、お願いしたい」という。

不思議なことに、参加者のひとりがここの家とは親戚つながり。ここから祖父が養子に出たのだった。その祖父が子供の頃に描いた見事な日本画などものこっていた。また、話を聞いていると、もうひとりの参加者も遠い親戚つながりという、とっても不思議なご縁だった。

これだけの広くて気持ちのいい家なので、地域の寄り合いの場、都会と地元の人の交流の場など、いろいろと使い道はあるとは思う。みんなの知恵を出しあって、この家が、先祖が、持ち主がよろこんでくれる道を考えたいな。