過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

空き家。耕作放棄地。間伐されない山林。

この山里で、どんどんと増えていく空き家。耕作放棄地。間伐されない山林▲地元の人にしてみたら、「ひとり暮らしのお年寄りはなくなっていくし、若い人は住まない。農業じゃ食っていけないし、畑をやっても仕方がない。樹は売れないので、間伐なんかできない」ということになると思う。

でも見方を変えると、空き家と耕作放棄地、森というのはたいへんな資源、宝ものだ▲こうした山里に住みたい都会の人は、たくさんいる。自然との共生、ローコスト・ローテクのゆったり暮らしを楽しめる人にはとてもいい環境だ。かれらに空き家を紹介していく▲なにしろ一戸建てで畑付き、家賃1万円以内で提供できると思うからね。子育て世代が住むようになれば、活気が生まれる。経済が循環する。村が未来に継承されていく。

それから、耕作放棄地と森。こちらは農業を体験したい都会の人に、耕作放棄地を結びつける。週末農業したい人には、森の間伐材を利用にした小屋を作ってクラインガルテンとする▲仕組みを上手くつくれば動き出すかもしれない。まあ、そのためには資金と人材がいる。さいわい人材はこの近所にはたくさんいる。ネットでも呼びかけられる▲やるべきことは、点と点を結ぶこと。個と個をむすびつけてゆくこと。

問題は資金だ。人はボランティアでは、やはり動けない。資材もいる▲ということで、このあたりは行政からの支援をもらうことになる。ほんらい行政がやるべきことを、代わりに行う、という意味合いもあるし▲てなわけで、NPO法人を立ち上げて来年から始動することになった。まあ、やってみないとわかないけど。試す価値はある、と思う。