過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ヒンドゥーの哲学①ダルマ」「カルマ」「アルタ」「アーナンダ」

ヒンドゥーの哲学①

ヒンドゥー教の基本は4つ。
「ダルマ」「カルマ」「アルタ」。そして「アーナンダ」。

「ダルマ」は、人間としての義務。いわばプリンシプル。
人間として「何をしなければならないのか」という原理。
たとえば、家族の世話をする。コミュニティの維持、動物を可愛がる。環境をちゃんとまもる。それらは人間としての義務。
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「カルマ」この義務を果たすための行動を起こす。自分で行動を起こす。カルマは、日本語では、業(ごう)と訳される。

仏教では、カルマ(業)は、身口意の三業(さんごう)をいう。身体で行ったこと、喋ったこと、思ったことがカルマになる。
ヒンドゥーでは、身と言葉のみ。心は入らない。しかし、言葉と身体は、かならず心から出てくる。なので、心こそが大切となる。

過去、過去世での行為はいずれ必ず自分に返ってくる。いま自分の行ったことは、やがて自分に返ってくる。因果応報の法則。即、返ってくることもあるし。長い間かかって返ることもある。いつ返ってくるのか、わからないが確実に返ってくる。
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カルマのために必要になってくる、人としての義務を果たすための資源が「アルタ」。
務めを果たすためのワザとか宝。学問、知識、友人、土地、金、家畜、穀物、家財道具など。それらを増大させてゆく。
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「アーナンダ」とは喜び、楽しみ。至福。どんなことをやっても楽しんでやる。嫌々でやってはいけない。自分が幸せなら人、環境、動物、全部幸せにできる。全部楽しくやること

ダルマ、カルマ、アルタ。アーナンダ。これがヒンドゥーの基本の哲学。
普通の人にどういうふうにこの3つの基本をわからせるか。いろいろな段階がある。

頭が鈍い人々に教えるためには、形が欲しい。神々の形がほしい。いろんな神々がある。祈りを通して楽しくやる。儀式が必要。
で、もうちょっと発展した人々は本で読んで勉強する。ヴェーダ聖典が大切となる。
で、その上はスピリチュアリティバクティ。全部捨てて、私が神様と一緒となる。(続く)
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バラモン出身のスワルナーリさんとのやりとり。ちょっと気分転換にヒンドゥーの哲学を整理してみた。

こういうもののベースに仏教があると見ている。仏教の土台となるもの。