過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

気分転換に雨が降る

もう夏が終わってしまう。

──きょうも川に泳ぎに行くぞ。

「いやだ。気分転換に雨が降るかもしれないので、行かない」

そうあかりが言う。「気分転換に雨が降る」という言い方が面白かった。しかし、なぜかゴーグルを付けだした。

──じゃあ、なにして遊ぶ? おとうちゃんと絵をかこうか?
「いやだ、いやだぁ」

──なにかあかりちゃんから、提案してくれないと遊べないじゃないか。
「いやだぁ」

そんなやりとりしていると、風船を見つけた。
「おとうちゃん、この筒に風船を付けてみて」

そう言うので、筒につけてふくらませてみた。
これが結構、お気に入りでしばらく遊んでいたのだった。

そのあとは、定番のプロレスごっこ。必殺、カブトムシがため、必殺カマキリチョップ、必殺ダンゴムシ返し。ああ、おとうちゃんは疲れた。疲れた。

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