過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

いのちを大切にすることを現実に実践しておられる

コロナの予防治療薬イベルメクチンのことで、志村さんが来訪。

いのちを大切にすることを現実に実践しておられる。
いのちは大事、エコロジーだ、生物多様性ということは、語ることができても、現実に実行するのはとても難しい。

とてつもなく体力・気力・エネルギーがいるよ。資金もいる。自分の食生活、暮らし方も、動物を食べないなど、エコロジカルな生き方でなくてはならない。
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志村さんのすごいのは、それを現実的に実践されていることだ。女性なのに、密集した杉の人工林を、1,000本伐採してきた。1,000本である。チェーンソーで伐るのは、並大抵の仕事ではない。そうして、ボランティアだ。

人工林を伐採するのは、そこから自然に生えてくる広葉樹を育てるためだ。密集して真っ暗になっている杉の林を伐採することで、日が差して、クヌギ、ブナ、コナラ、ケヤキなど様々な広葉樹が生えてくる。広葉樹が生えてくることで、様々な昆虫や動物が暮らすことができる。生物多様性が起きるのだ。

いまの日本の山林は、悲しいことになっている。戦後、国を挙げて、広葉樹の森を伐って、スギやヒノキの人工林を増やした。拡大造林だ。しかし、50年や60年たって太い木になっても伐採できない。木材価格が安すぎて赤字になるからだ。

干ばつもできず、人工林は密集。日が差さず生物多様性はゼロに近い。しかも、人工林は根っこを深く張らないので、地滑りの原因ともなる。
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そしてすごいのは、志村さんは見捨てられた犬や猫や動物たちを見つけては、その死に至るまで世話をしていることだ。

見捨てられた犬や猫だ。老いてヨボヨボ。そうした動物を捕獲しては、自分の敷地で飼っている。吠えたりする声は迷惑をかける。そのため、この山里に暮らしているのだ。

そうした動物たちのエサ代はかなり費用がかかる。そのために、夜勤で特別養護老人ホームの、おしめをかえる仕事をされていたり。なにしろすごい。

その方が企画したポスターを紹介する。この山里には、そういう方もいるのだ。