過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

もしかして高校の同級生のお寺だったか

その古刹は、開基してから1300年も経つ。じつに雰囲気のある境内だ。「神社・寺カフェ」に参加していただいた▲91歳の老僧もとてもお元気で、わかりやすい説法をしていただいた。お孫さんの若い住職は、とても爽やか。力のこもった渾身のお経をよんでくれた。いいお寺だなあ、なにか企画させてもらいたいものだと思っていた。

きょう、ふと高校の同級生でN君のことを思い出した。(ぼくは高校まで浜松にいた)──かれは、寺の息子だったから、お寺を継いだことだろう。花園大に行ったので、臨済宗妙心寺派か方広寺派のお寺か。そう思って、ネットで検索していたら、それらしき名前が出てきた▲おどろいた。どうも、この古刹のようだ。しかし、まてよ。かれとはそのお寺で出会ってない。事をたしかめるために、さっそく電話してみた。

若い住職に聞いた。「父親は、住職をしていましたが、数年前に他界しました。それで、代わりに自分が住職になりました。はい、年齢は60くらいでした。ええ、花園大を出ました。合唱が得意でした」▲一つひとつ符合した。これは、まちがいない。その父親は、ぼくの高校の同級生のN君なのだ。そして、わかい住職はその息子さんだったというわけだ。不思議な縁を感じた日だった。