過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

スマナサーラ長老の語学力

私はスリランカの大学で教えていました。科目は、仏教哲学(ジェネラルフィロソフィー)という分野です。仏教哲学は幅広くて、倫理や思想、哲学(メタフィジック)心理学、論理学などいろいろと入っています。
さらに研究をやりたくて、仏教研究を深く探求するのは、あこがれでした。

そこでスリランカでは、「日本に留学してきなさい」ということになりました。
大学の先生たちも、「日本に行けば思う存分研究できるぞ」と言うのです。
日本は仏教国だし、なんでも世界一揃っている国だと聞きました。スリランカでは、本も探して読むのにも大変苦労します。図書館はあっても、本は全く少ない。古い本などは、予約して借りて読むという程度でした。論文を書くにしても、反古紙にメモを書いて研究するようなレベルです。

たまたま「日本にいけ」ということになったわけで、そもそもはアメリカに行きたかったんです。英語もできましたしね。しかし国費留学というのは、願ってもないチャンスです。それで、駒澤大学の仏教学の博士課程に行くことになったのです。(続く)
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スマナサーラ長老、傘寿の記念出版のために書いています。

長老は、シンハラ語パーリ語、英語、日本語がものすごく堪能です。難しい仏教用語など当然。さらには、ドイツ語、フランス語もわかるようです。もちろんサンスクリット語も。