過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

スマナサーラ長老の来年80歳(傘寿)に向けての本作り

「負けるなよ」。
13歳で出家する時、母親がいった一言です。
それはいまだに守っているんです。
自分にとって支えになっているのは、ブッダの言葉であり、この母親の言葉でもあります。

「勝て」とは言ってませんよ。「負けるなよ」です。
生きるということは、いろいろな障害があって、それを乗り越えることでしょう。問題に直面しないで「これは嫌」だと避けてしまうこともできます。しかし、負けてはいけません。

「負けるなよ」というのは、起きてくる障害に対して、無闇にぶち当たるだけじゃない。進むときもあれば、引く時もある。様子を見ることもある。一気呵成に進むこともあります。とにかくいろいろなやり方があるんです。

誰かの邪魔をしたり、迷惑をかけることだけはしないように生きてきました。後で後悔することはやらないようにしてきました。
いっぽう相手が敵だろうが苦手であろうが、「助けてくれ」と言われれば助けてしまうんです。そのことでカルマ(業)的に守られ、自分の生き方のサポートになっていることもあるかもしれません。
たとい人が助けてくれなくても、自然界が助けてくれるものです。

人生は、自分の生きる道を決めて歩むんです。もしも間違ったと気がついたら、別の道を選べばいいんです。とにかく「負けるなよ」ということなんです。
一つがうまくいかなかったら、別のものをやればいい。
将棋がうまくいかなかったら、囲碁をやればいい。何でもいいから負けないということです。
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スマナサーラ長老の来年80歳(傘寿)に向けての本作りをしている。原稿用紙400ページ分くらいの分量を、コツコツと整理しているところ。

こうやって小出ししながら、感想も頂いて、またがんばるというところ。いまは山の中の一軒家で引き込もり。

明け方から夕方まで仕事づけ。集中力が求められる仕事。

たまに訪ねてくるのは、エホヴァの人。それとたまに友人。郵便局と宅急便。雑草は生え放題。
雨がザアザア降り出している。カエルがないている。17時半にももう暗い。秋の日はつるべ落とし。