過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

離婚というのは、それぞれが新しいプロジェクト

「離婚というのは、それぞれが新しいプロジェクトだから、未来がある。でも、遺産相続の争いは、縁を切っていくことだから、未来はないなあ」

離婚訴訟の調停員をしていた友人のOさんのことばだ。
Oさんは、それぞれ離婚の背景がありドラマがあるわけで、1件1件について、川柳を作っていたとも聞く。
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友人のF君が訪ねてきた。
離婚したいということだ。

──うん、それはそれで、もう奥さんも決めているなら、離婚手続きは、はやいほうがいいんじゃないの。
養育費のことも、お互いに納得しているなら、はやいほうがいい。公正証書がどうのよりも、裁判所で和解調停のほうが、安く済むし判決と同じ効力だから、お互いが安心じゃないのかなあ。

公証人役場に行って10万も20万円もかけるなら、和解調停ですませて、そのお金は優雅なホテルでバイキングで食事して別れるというのも、いいんじゃないの。
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そんな話をした。

「つくべき縁あればともない、はなるべき縁あれば、はなるる」(歎異抄
それぞれが、新しいプロジェクトが始まる、ともとらえられる。