過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

それにしても、すこしずつ会話に参加できるようになってきた

妻:政治って、国民のためと言いながら、自分たちの利益誘導ばかりしているみたいね。
 
ぼく:背後にいるアメリカさんとか、外資に操られ支配されているみたいだね。日本の総理とか、たんなる傀儡(かいらい)に過ぎないのかもしれないよ。
それををくつがえすには、また敗戦みたいなことがあって、そこから立ち上げるしかないのかも。
 
妻:じゃあ、日本がつぶれて、新しくつくりなおすしかないのかも。
 
ぼく:そうだね。落ちるところまで行かないとね。つぶれないと、新しい道がひらけないのかなあ。
 
───そうしたら、あかりが口を挟んできた。
 
あかり:ねー、日本がつぶれたら、あかりちゃんたちが住めなくなるよ。日本をつぶしたら、つくりなおすのに何曜日もかかるよ。
 
───「何曜日」というのが、おかしかった。
 
ぼく:そうだね。神さまが光をつくり、大地を作り、雨をふらせて、海を作る。生きものを作って人間を作って、それには何曜日もかかったね。そして、お休みが日曜日だ。
 
あかり:こないだ「がーちゃん」(あひる)のおうちがつぶされたとき、とってもいやだったの(お父ちゃんが、がーちゃんの積み木をつぶしたのを覚えているらしい)
ルンバ君が、ねこ太郎つぶしたときも、いやだったの(ルンバが掃除する時、あかりがたいせつにしていた、ねこ太郎の立体絵画をつぶしてしまった)。
 
あかり:神さまがまた作りなおしてくれなくちゃ。でも、何曜日もかかる。寝るところもない。だって、崩されるんだもの。
 
───あかりも、この春から幼稚園の年中さん。でも、幼稚園はひらかれず、学童保育になる。それがおわると、保育ママに預けに行く。それにしても、すこしずつ会話に参加できるようになってきたものだ。