過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

極楽百年の修行は、穢土の一日の功徳に及ばず

雨がザアザア、ざあざあ降っている。気が滅入る。そうして、膨大な未整理の書類。遅々として進まず。しかし、すこしずつこなしていくしかない。日蓮の言葉が、ふと思い浮かぶ。

「極楽百年の修行は、穢土の一日の功徳に及ばず」

安楽な悠々とした極楽のようなところで100年間、修行しても、このたいへんな現実の世界での修行の一日の功徳にも及ばない、と。

まさに娑婆世界。裟婆とはサハー(sahā)というサンスクリット語の音訳で、忍耐のこと。耐え忍ぶこと。忍耐の世界の一日、一日。いまここを心磨きの場ととらえて……。