過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「手を付ければ、かならず完了する」と思いたい

ものごとがすすまないのは、「やる気がしない」か「やり方がわからない」かのどちらか。やり方も知っているし、やる気もある。だが「できない」のは、時間がない、資金がない、人手がない、道具がない。

そうして、いちばんのネックは「手を付けないこと」だ。

手を付けなければ、進むわけがない。手を付ければ、遅々としてでも、進む。そのうちスピードアップしてきて、やがて楽しくなってくることもある。

数日前から、助成金の報告書と精算に努めている。締切は過ぎている。報告書は、これは文書と写真なので、手間はかからない。しかし、経費の精算はたいへん。100枚くらいの領収書を費目別に仕分けて、それぞれの枠の「しばり」のなかで調整するという作業。

こういうのは、苦手だ。「やる気」がしないし「やり方」もよくわからないことがある。しかし、「やらなくちゃいけない」。

で、ブツブツいいながら、手を付けはじめた。遅々として進まないものの、手を付けだせば、動きだす。はじめは100やって1つ進む。やがて、100やって10というように、すこしスピードが上がる。昨日あたりから、倍速になってきた。

いつも、水際で驚異的に集中力が上がる。すこし楽しくもなってくる。そうしたとき、なあんだ、かんたんにできたじゃないか。もっと早くやっておけば、こんなに苦労しなかったのに……。ということになる。

やらなくちゃいけないという重圧感が、数か月も続いているという日々は、もったいない。そういうことが、まだまだ、山のようにある。手を付けないと、山がどんどんと大きくなっていく。心配が増えていくと、いろいろな動きを阻害していくことにもなる。

なので「手を付ければ、かならず完了する」と思いたい。