過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

呼吸するだけで身体に立ち返るんだろう

仏間の前にヨガマットを敷いた。お経をよんだあとヨーガに入る。お経や祝詞、お題目、真言、念仏でエネルギーは高まっていく。けれども、意識だけが上昇しても、身体が伴わない。いまの課題は、意識をもっと身体に下ろそうとしている。

で、やはりヨーガだ。ハタ・ヨーガの基本からはじめだした。寝転んで片足を上げる、下げる。そしてリラックス。また片足を上げる、下げる。そしてリラックス。両足を上げる、下げる。そしてリラックス。緊張と弛緩の繰り返しがとてもいい。これだけで、かなり身体に意識がおりてくる。

暮らしの中でつねに身体に意識をおくようにしたい。そのためには、すこしずつ身体に負荷をかける。伸ばす、曲げる、ひねる。身体に意識を持っていく。味わう。滞った気の流れが通る。錆びついた関節がなめらかになる。惰民していた筋肉細胞に電気信号がとおる。緊張する。弛緩する。緊張する。弛緩する。

達人になれば、負荷をかけなくても、呼吸するだけで身体に立ち返るんだろう。息をする、息を吐く。息とともに身体が膨れる。吐くとともに身体が縮む。その微細な変化を味わうだけでも、深いリラクセーションが訪れることもある。ぼくには、まだまだ遠いけど。