過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

禅僧・村上光照師の講演の司会とインタビュー

昨日は、禅僧・村上光照師の講演の司会とインタビューを御茶ノ水の出版社で。参加者は50名余。村上さんは、独自な世界を次々とマイペースで繰り出していかれる。量子力学、神霊のこと、禅のこと、『法華経』のこと、音楽のこと▲ぼくの役目は、お話を引き出すことなんだけど、「えーーと、ちょっと待って下さいよ。この此岸から彼岸に渡るには、如来絶対他力によるというところなんですけど……」と話を引き戻し、軌道修正。しかしまた、次々と自由な境地に歩まれるので、また引き戻し……という感じであった。

しかし、村上さんは、いつも悠々として楽しそう。いいお顔、いい笑顔だ。著書への揮毫には、一人ひとり心をこめて、その人にあった言葉を刻むように書かれていた。村上さんは、これから奈良や京都のお寺などに呼ばれて5月まで、それから安居で坐禅三昧の日々▲79歳。京都大学の博士課程で、湯川秀樹博士のもとで学んだ。頓挫していたその博士論文を、これから仕上げるとも言っておられた▲近々、となり町の川根町のほうに道場ができるので楽しみなこと。「ぼくのほうから春野を訪ねるよ」とも▲これまでのお話をもとにして、9月を目標に本を作らせてもらう。東京駅でお別れした。ぼくは、とんぼかえりで春野に戻ってきた。深夜、ものすごい霧だった。