過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

大豆の収穫2日目

「ナル(杉の棒)はいらんかい。うちではもう使わないので、ほしかったらあげるよ」朝、電話を頂いた▲80歳を超えておられる栗崎さんからだった。栗崎さんは、高さ4メートルもの稲架掛けの台は、今年もひとりで組み立てた。でも、いよいよ体力的に無理なので、来年はやらないという▲いま大豆の収穫をしていて、ちょうど竹を切って作るところだった。渡りに船で、ありがたくいただくことにした。

山里の田んぼや畑は、耕す人が高齢でもはや続けられなくなってくる。子どもたちが継承するということもない▲こうして、耕作放棄地は増えるばかり。農機具も使わなくなって処分してしまう▲まちなか人たち、移住者で農業をしたいという人に、耕作地をつなげていけたらと思う。

きょうは、大豆の収穫の2日目。根っこごと引き抜いて泥をとり、束ねて架ける。あと1日か2日かかる。さらには乾燥、脱穀、選別と続く▲今年、メンバー4名ではじめた田んぼと畑だが、米も大豆も、ゆたかな収穫で身の程以上だ。でも、作業はかなりのオーバーワーク。体験してみてたいへんさが、よくわかる▲たくさん収穫しても、販売するわけでもない。自分たちでまかなえるくらいの量にしたほうがいいな。あるいは、若い仲間を増やしていくか。あるいは、販路を見つけるか、というところ。