過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

桐の板で寝ている

ひさしぶりに丹田体操の教室に行く。一時間半、徹底した丹田叩きと腸の運動、それから瞑想。からだの細胞が微細になって気力が満ちていく感じがする。

そこで会った友人の話だ。かれはもう10年余り桐の板の上で寝ているという。ちっとも痛くないし、かえって筋肉が緩んで体がほぐれる。桐は保温性がいいので冬でも暖かいという。しかも湿気を吸うので夏は涼しい、と。

そういえば、西式健康法に、平床といって堅い木の上で寝るのがある。しか木の枕がいいと。これも友人で、ベニヤを敷いて寝ているのがいたっけ。

平床だと寝ながらにして、脊柱のゆがみの矯正になる。血液の循環もよくなる。体調が悪い時ほど、床に寝るのがつらいので、健康状態をチェックするバロメータにもなる。慣れると硬いところでないと眠れないくらいになるという。

ほんとうかなあ……。腰が痛くなって、つらくて寝た気がしないのでは、と思うのだが。

ただ、そういえばわたしにも平床の経験はある。かつて南インドの島で学生たち20人と二週間ほど家作りのボランティアをしたことがあった。一軒家を借りて寝泊まり。石の床の上にゴザを敷いただけの寝床。日中よく働いていたこともあって、ぐっすり眠っていた。ちっとも体が痛くはなかった。

あの体験からすると、もしかしたら寝床は堅くてもよいかもしれない。
ホームセンターで、桐の板を探してみるか。まずは板の上にせんべいふとんを敷いて寝てみるとしようか。