過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「こんなにやっているのに」という怒りが

整体の先生から「負けるものか」という体をしていると言われた。たしかに、当時はそういう生き方をしていたんだと思う。

あの頃は、わたしもサラリーマンで、営業所から本社に転勤となって張りきっていた。

海外の現地法人と国内工場とのやりとり、海外物流のコストダウン、残業が月に200時間なんてこともあった。いま思うとばかみたいだが。

「オレはこんなにやっている」と思いこんでいた。効率の悪い部署を責めてもいた。いつもカリカリしているのだから、雰囲気は悪い。人間関係はギクシャクする。女子社員にも敬遠されていたと思う。

サラリーマンは、上からの評価を期待して仕事をする。でもそれって、アテにならない他人の評価だ。そもそも正当な評価なんてあり得ない。

ちゃんと評価されていないと、「こんなにやっているのに」という怒りが出てくる。会社への怒り、上司への怒り、さらには自分に対する怒りも出てくる

怒りは、凄いエネルギーで相手にも自分にもダメージを与える。体にマイナスのエネルギーが駆けめぐる。すごいストレスだ。

もともと中学時代に腰を痛めていた。ストレスはもっとも弱いところ、歪みのあるところにしわ寄せする。それがこのひどい腰痛を起こしたのであろう。

ま、このことはあとから気がついたことで、当時はわからないのだ。