過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ふいに訪ねた磐田市の医王寺

「そういえば」と通りかかったお寺。ふいに訪ねた。磐田市の医王寺。
───参拝させてもらっていいですか?
「ああ、どうぞどうぞ」。

気持ちよく迎えてくれた。
そして、仏前でしばし瞑想させてもらう。とってもいい時間を頂いた。
なかなかこうやって、落ち着いて座って拝みたくなるお寺は少ない。
「法事がなければ、瞑想会でもいつでもご利用してください」と言ってくださった。そのうちシタールと瞑想など企画してみようかな。
  ▽
見事な本尊の大日如来だ。
その他、小堀遠州の旅日記。秀吉や家康の朱印状。和算算額(算数の問題を掲げて〝解いてみよ〟と)。貴重な資料が盛り沢山の資料。許可を得て撮影させてもらった。
  ▽
これほどのお寺だから、お寺の維持って大変と思う。草刈りから庭木の剪定、建物の修復。お金がかかる。お寺としてやっていけるのは、檀家は200軒がギリギリとも言われる。

「まあ、うちはそのあたりです。住職というのは、文字通り住まうのが仕事みたいなもので、人のいないお寺は荒れますね。また、お訪ねしてくれた方とのやり取りもできなくなってしまいます」

その他、密教についていろいろ質問したのだが、ケータイ電話がなってあれこれと長話になり、頃合いを見て失礼することにした。
  ▽
ふと寄らせてもらうお寺が、あちこちにあるのは、ありがたいこと。
私は宗派は選ばない。
密教の寺に行けば、真言を唱える。日蓮宗のお寺に行けば、南無妙法蓮華経日本山妙法寺のお寺に行けば、団扇太鼓。浄土宗にお寺に行けば、南無阿弥陀仏天理教の教会に行けば、「天理王のみこと」の歌と手踊り。
  ▽
何しろ過疎の山里にいるので、まちなかに用事がある時には、あっちもこっちも寄るのだ。
昨日は、お寺を訪ねたり、藤の花、溶接の鉄工所(部品・部材をもらう)、元洋裁所(ソファー、壊れた家電、ギター、カカシをもらう)、ブックオフ、漁港、インド人を訪ねたりであった。あかりは、こうしていつも同行だ。

「おとうちゃんは、あちこちで注意ばかりされてるね」とあかり。藤の花を見ようと近道を通ろうとすると「あ、ここは通らないでいでください」。フェレットを抱いている人がいたので、触ろうとすると「伝染するので触らないでください」とか。