過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

あかりを連れてまちなかにでかけた

あかりを連れてまちなかにでかけた。とてもおしゃれな高級ガラステーブルを頂いて、次に古民家サロン「香爐」を訪ねて庭でお弁当。
そして、布絵作家の竹山美江さんを訪ねて、本作りの最終打ち合わせ。
もう89歳。ひとり暮らし。「はやくつくってくれないと、死んでしまいそうだから」といつも言われる。
「はじめには、この三体の仏さまを入れてね。母ひとり子ども二人で暮らしてきたんだもの。そんなイメージだわ」
5月には完成だ。200点くらいの作品を収めた画集になる。その後は、個展か三人展を主催するつもり。
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あかりの大好きなドン・キホーテに寄ったり、車検を通すために車のパーツ屋に寄ったり。「書店の谷島屋に寄ってよ」といつもあかりは言う。立ち読みが大好きなのだ。二俣図書館でも谷島屋でも、じっくり読書していた。
ひとりで読書が楽しめる子になった。おとうちゃんとしてはうれしい。どんどんと、ひとりで学んでいける。一生の宝になる。そしてまたその時間、こちらは自由になれる。
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古民家ギャラリー:マルカワの蔵に寄ればいつもすばらしい作品展示がある。そして出会いがある。写真は麻の布を描いたもの。
ここを主催している本島夫妻の三遠南信のネットワーク作り、聖隷病院や天竜厚生会の歴史沿革の話(ともに結核療養患者の施設。患者の方が農業や養豚をしながら暮らせるように、暮らしの場を山里につくった。それがいまでは、最高の施設、病院になっている)など、語ることは尽きない。
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あさの洋品店ではいつものように、たのしいおしゃべり。阿波踊りも参加したいといっていた。ぼくのエネルギー源というのは、いろいろな価値観を持った方との語り合いなんだなあと思う。かけあいのときに出てくる自分のおしゃべりを聞いているってこともある。
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なにしろまちなかまで往復100キロだから、用事があるときには、あれもこれもとプランを立てる。しかし、計画通りには行かない。きめたことはちゃんとやらなくちゃいけない。けれど、どんどん状況は変わる。基本、思いつき、ひらめきで生きているんだ。そのほうがいろいろと広がっていくんだね。