過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

いちりん楽座 「医学博士で農業。そしてリーディング」


いちりん楽座の案内
テーマ「医学博士で農業。そしてリーディング」
ゲスト 宮崎数史
8月28日(月)13時〜15時
GoogleMeet Googleのアカウントあればクリックすれば入室可。
https://meet.google.com/asj-ubqm-wur
参加無料、どなたでも。
講座とか講演ではないので、語り合いの場としたい。
進め方としては、池谷が聞いて、宮ちゃんが語るという形で進めます。参加者からの質問、自由です。
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「ぬくもり野菜宮ファーム」主宰。医学博士号(浜松医科大)を持ちながら農業を本格的にやっているという、なんともめずらしい。しかも、リーディングまでやってしまうという。
趣味の家庭菜園ではない。マックスバリュ豊田店、わくわく広場アピタ磐田店の2店舗に野菜を切らさず出荷している。学校給食の野菜も出荷。もちろん有機農法。廃菌床などを活用。
野菜の波動をしかとつかんで、育てるという農法。
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フツー、医学博士に会うなんてことはない。
それが、たぶん儲かりもしないような農業をやっている。不思議。微生物の研究から土壌微生物の研究にいって、実際に野菜を作り出したのかな。
しかも、リーディングのような非科学的なこともやる。不思議。まあ、そんなことを聞きたい。
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宮崎さんの半生記というところから聞いていくとおもしろそう。
サラリーマンしながら大学院生となり医学博士(浜松医大)になった。
修士を出てないけれど飛び級で博士になる。子育てにお金がかかるからと准教授がアシスタントとして雇ってとくれた。
脱サラした次の年に長女が大学生になったから、社長が、非常勤顧問で置いてくれて会社に行かなくても、給料を出してくれた。すごいなぁ。
やりたかったら、やっちゃえば何とかなる。
やりたいこと、躍動することにすすんでいけば道は開ける。
そのあたりを聞きたい。
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ぼくのフィールドから質問していくと、こんな感じ。
生きているということは、細胞が死んでは新しく生まれる。生死、生死を繰り返していく。この瞬間にも、生死生死がある。
にもかかわらず、自分という本体は続いている。しかし、病を得て老化していく。そもそも老化とはなにか。ほんとうに死ぬと細胞も死ぬ。それは分解されていく、土に還るってこと。そして、次なる新たな生命の土壌となる。
ただ人は、生きているという生存力はなくなっても、生存しようというエネルギーは続くのか。生存力がなくなれば死ぬ。けれども、生存しようというエネルギーというか、欲は死んでも続くのか。そのあたりと転生の問題。
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で、宮崎さんの専門の話も。
医学博士号をとったときの論文のテーマは「細胞の形を決めるタンパク質の働きを解明する」。神経の伸びていく形を決めることを含む。
腸内細菌を培養しないで、遺伝子配列を読むことで、培養できない無数の腸内細菌がいることが明らかになり、脳の発達に関係してることがわかってきた。
腸内細菌と脳の発達の関係性が明らかになってきて、技術がブレイクスルーした。
次世代シークエンサーが登場したから、それにより土を機械にかけるとそこにいる細菌が全部わかるようになった。培養できないために見えていなかったたくさんの細菌がいることがわかってきて、それが野菜の成長をいろんな角度から助けていることがわかってきた。
野菜の遺伝子が野菜を食べた6時間後にお母さんの母乳から検出された、その遺伝子は母乳を飲んだ乳児の免疫をあげている可能性がある野菜の中から土壌菌の遺伝子が検出された。
その遺伝子は野菜の免疫をあげている可能性がある。
つまり土壌菌の遺伝子が野菜を食べた人の中で人の免疫をあげている可能性がある。
コロナでおかしくなった遺伝子は土壌菌の遺伝子で修復される可能性がある。
人の中から土壌菌の遺伝子を検出して論文を書くのが課題。
遺伝子を簡単に見つけられる時代になったので、母乳の中に野菜の遺伝子を見つけることができる。野菜の中から菌の遺伝子を見つけることができる。
窒素肥料がたくさんあると野菜と土壌のハブとなる菌は手を繋がずにそれぞれ勝手に生きるので菌の遺伝子は野菜に入ってこない力のない野菜になる。
この辺を理解して農業してる人は、ほぼいないから有機農家でさえ有機肥料をたくさんあげようとする。
窒素肥料は、あげなかったら、空気中から入ってくる。共生している菌によって。
これを分かってない人は野菜が奪った窒素を足さなければと思って、足してしまうから菌と野菜の共生がなくなって力のない野菜になる。菌の遺伝子が入ってない野菜になる。
不思議で面白い、そして難しい学問的な話にもなるかねしれないし。コロナとワクチンの話も聞きたいし。まずは登場していただく。