過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

テレビは、思考能力を奪う。時間泥棒である

著作が30冊くらいあって、つねに研究にいそしんでいる80代の大先輩。明治時代の新聞を国会図書館から取り寄せて、それをコピーして付箋を付けて整理するような研究家だ。
年末に、救急搬送された。一ヶ月の入院であった。しかしもう退院されて、元気なお姿に安心した。
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氏はネットはやらない。入院中は、暇で暇で仕方がない。ひとり暮らしであったし、友人たちに内緒にしていた。
見舞いに来られると面倒。退院すればしたで、快気祝いとか煩わしいという。そのため、読みたい本も読めず。貸本屋が巡回してくるので、それを読む程度であった。
テレビを見るくらいしかやることがなかった。寝ながらテレビを見た。相撲など見る人ではなかったが、「ついに15日間、相撲を全部見てしまったよ」と笑う。
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こないだ、ある人に「いま、世の中で何が問題になっているの?」と聞くと「芸能人の不倫だ」と言っていた。
いまなら、コロナウィルスだろうな。桜を見る会など、もうみんな関心は失っている。
テレビをつけると、バラエティ、お笑い、スポーツ中継、どうでもいいニュース。漫才やら食べ物のこと。
いろいろ問題がたくさんあるのに、ほとんどテレビではやっていないんじゃなかろうか。
FTA、遺伝子組み換え食品、放射能の汚染度の土壌改良や公共事業に使うこと、原発のプール内に溜まったトリチウムを海に流すこと、種子法のこと、イランに派兵された自衛隊のこと。水道・森林・インフラの民営化のこと。
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テレビは、思考能力を奪う。時間泥棒である。大切な情報を流さない。どうでもいいノイズばかり。不倫がどうの、芸能人のクスリだの、おいしいラーメンだの、そんなことばかり。
わがやは、テレビを押入れに入れてもう5年間になる。全く不自由はしない。重要な情報は、Twitterなどで得ている。ポイントになる動画も、Twitter経由だ。
英語がラクラク読めれば、BBCなどすぐれた放送局のものなどから情報を得たいところだけれど、それは無理。ざんねん。