過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ひとり暮らしの高齢者の山里

Mさん(78歳)ひとり暮らし。
深夜にお腹が痛みだして、我慢しきれず救急車をよんだ。
5日ほど入院して、やっと退院。

あかりをつれて見舞いに行く。
かなり弱っていた。立っているだけでヨロヨロ。
これから先どうしたものか……というようなことを話した。
ひとり暮らし。親戚も近くにいない。娘も他界している。
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特養に入れば安心と言うが、特養は「要介護3以上」でなければ入れない。「立ち上がりや歩行、食事、排せつ、入浴の際に全面的な介助が必要」なレベル。いまは要支援2。

もしも特養に入れたとしても、一気に認知症になりそう。家にいられる間は家に、と言う。

そういった施設に入れたとして、今の経済状態で何年もつか。それが可能だとして、さてどこがいいのか。
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じゃあ具体的にいろいろ、みてみましょうか。
こういった時、どういうことが最適な道なんだろうか。

遠いけれども故郷の近くだっていいと思う。妹がいるし何かと助かる。サービス付き高齢者住宅という選択もある。
そんな具体的な話をしたのであった。
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資金力さえあれば何とかなるとはいえるが、資金力のない人は、いったいどうなるのか。

力を合わせる家族も夫も、子どももいない。
亡くなった娘の婿には遠慮がある。孫はまだ若い。
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シェアハウスみたいなものがあるといいんだろうなあ。
あるいは、高齢者同士が、それぞれの家を持ちながら、隣り合わせて住んでいるというようなフィールドとか。

過疎高齢の山里には、そういう高齢者の現実がある。やがて都会も同様になっていくか。