過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「転倒予防教室」の講座をひらいていこう

S大の院生のNさん(理学療法士)とやりとりした。かれの研究テーマは「転倒予防」だという。
いまデイサービスを運営し、利用者さんを観察していて、いちばん気をつけるところは、「転倒予防」だ。
年をとると、足腰が弱る。足がもたつく。つんのめる。
立ち上がるとき、トイレに行くとき、ふらついたりする。倒れたらたいへんだ。その勢いで、大腿部を骨折することもある。
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骨折したら、入院しなくちゃならなくなる。
長期入院すると、筋力が落ちる。せん妄が起きたりする。痩せる。認知能力も落ちる。
つるべ落としのように、生活機能、生命力が衰える。
寝たきりになることもある。
本人が一番つらい。
そして、家族がつらい。
家族が病院へ通うのはたいへん。こちらのような山里だと、病院までの往復が100キロくらになったりするので、すごくたいへん。心労も経済的な負担も大きい。
ということで、高齢者で一番気をつけるのは「転倒」。
その予防には、どうしたらいいか。
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関節の可動域をひろげる。錆びついた関節をまわして、ゆるくする。縮こまった筋肉を伸ばしてあげる。ヨーガや気功の動きもいい。息を詰めず、反動で動かさず、ゆっくりとじわじわと伸ばす。イタ気持ちよさを味わう。自分の身体と対話する。
暮らしの環境整備も大切。手すりをつける。歩行車を活用する。障害物を除く。バリアフリーにする。いろいろとある。そのための費用はどうするか。介護保険適用のこともある。
では、具体的に、ひとり暮らしのお年寄りは、どのように行動したらいいのか。どういうサポートが得られるのか。
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そんなところで、Nさんと「転倒予防教室」の講座をひらいていこうと話した。
NPO法人もつくって活動したいともいう。いろいろサポートするよ、民間や行政の助成金を得るための企画書の作り方なども、アドバイスするよ、と。そんな話をしたのだった。