過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

過疎地と外国人の力の活用と共生。そのテーマで

過疎地と外国人の力の活用と共生。そのテーマで、8月6日に、森町と袋井市の議員と行政職の方200名に講演をさせていただくことになった。
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ひとつは、今年からずっと関わってきたインドネシア家族によるハラール食品加工場の動向。なんとか軟着陸できそう。その経緯と課題、イスラムの教えについて。

画像は、そのレトルトパック(長男のディマスさんのデザイン:試作品)。

もひとつは、NPO法人市民農業の会(浜松市の南区、小楠理事長)の活動の紹介。15年の歴史。
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市民農業の会の活動エリアは、浜松の南区。高齢で農業をやめる人も多く、耕作放棄地はひろがる。

20町歩(東京ドーム5つ分)の農地を借りている。それを、農業をしたい人につなげる。趣味ではなくて、独立自営にまで導くことがすごい。入会金は千円。

①農地を貸し(1反あたり年に1万円)
②農機具を貸し
③農業の仕方を教え
④出荷。販売の道を教える
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いまの会員は41名いて、そのうち14名は外国人。今年は10人か新規会員であり、そのうち5人が外国人(フィリピン。ブラジル、ペルー、ベトナム)。

外国人は1年目はまずは体験、2年目から本格的に栽培。3年目には奥さんが会社をやめて、力を入れる。4年目には、夫が会社をやめて夫婦で独立。出荷先はほとんど農協。産品は玉ねぎ。

外国人は、日本人と違ってハングリー精神、意欲がある。そして、日曜日は必ず休んで、教会に礼拝に行く。宗教的な体験がメインだが、そこでまたネットワークが広がっていく。
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また、野菜の直売所は4ヶ所。
さらには、市民農園も運営、5区画ある。1区画(80平米)の利用料、年間9千円。こちらは家庭菜園がメイン。

問題点は、リーダーの小楠さんが80齢。この事業を継承してくれる後継者がいないこと。

ぼくの場合、NPO法人楽舎の活動は、趣味的な動きがメインで、こうした収益に結びつけ、安定的な仕事に結びつけていくというところは、ほど遠い。これからの大きな課題だ。

http://siminnougyou.starfree.jp

 

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