過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

あかりを連れて小学校に行く

色弱と身長体重の検査のためにあかりを連れて小学校に行く。あかりもついに20キロ間近。ちょっと大きい男の子は、もう28キロくらいある。

あかりも、生徒のみんながいるときには、やはり気おくれするのか行きたがらない。それで、みんなが帰った頃に行った。まずは保健室、そして校長室。
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──あかり。保健室と図書室と校長室だけの通学でもいいんだよ。月に一度でもいい。あるいは、図工だけでもいいし。

そう言うのだが、「いやだ」。やはり学校は窮屈で楽しいと思えないらしい。

校長先生としばしいまの教育問題について雑談。
とても理解のある先生で、話しやすい。あかりは物怖じしないで、校長室を飛び跳ねていてた。

隣は職員室で、先生たちがみんな「あかりちゃーん」と手を振ってくれた。
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帰りに、学童が終わった同級生2人が「あかりちゃーん」と走ってきた。
Mくんは「あかりちゃん、近ごろ、授業は面白くなってきたよ」と。

──さくらんぼ計算とか、終わった?何時何分という計算は?
さくらんぼ計算は終わって、時計の計算はおもしろいよ」

そんな会話ができたのだった。
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まあこうして、保健室と図書室と校長室に週一でも来るようにしたらいいのかもしれない。

人生にはいろんな選択肢があって、自分で選べる。
思っていたこととはちがって、実際に来てみたら、いろいろな出来事、出会いがあって、たのしめてしまうこと。