過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

こんな楽しい学校あるなんて、もっと早く知っていればなぁ。おとうちゃんは、こんな学校に行きたかったぞ。

こんな楽しい学校あるなんて、もっと早く知っていればなぁ。おとうちゃんだって、子供の頃、こんな学校に行きたかったぞ。
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学校とか行政は、不登校の子どもがいたら、「通わせる」の方向だけじゃなくて、積極的にいろいろな選択肢があることを伝えればといいのにね。だって、普通の人ではなかなか情報は得られない。
「これしかない→「いろいろ選択肢がある」→「自分で決められる」→「試してみる」→「気に入ったらやればいい」」→「それがだめなら、またいろいろ選択肢はある」。それが大切だよ。
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明日から、「すぎのこ教室」に体験教室8日間。それで、本人が通いたいとなると正式に生徒になる。
あかりはいまの学校には行きたがらない。
「わかっている内容を一時間もノロノロと一斉授業なんて時間が勿体ない。楽しくない」
というのが理由だ。うん。親としてはよく分かる。
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でもなあ、家にいつもいてもらっても、こちらが困る。仕事できないもの。
といって、首根っこをつまえて学校に行かせる訳にはいかない。
それで、いろいろリサーチして発見したのが「すぎのこ教室」。
フリースクールでもないし、費用はかからない。適応指導教室の範疇。
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生徒10人に、先生が三人、校長と副校長。そして、わたしの大好きな阿多古川が校庭のすぐそぱを流れる。そこに座っているだけでワクワクするよ。
で、あかりがちゃんと早起きしたら、連れて行くことにする。
きょうは、調理実習。明日は釣り。親子で鱒釣りもある。
それから、稲刈りやらフィールドワークはたくさん。勉強は、自分でなんでも好きなことを1時間半集中してやればいい。あとはフィールドワーク。
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こないだ見学したら、小3から中2まで生徒は10人くらいいた。
みんなそれぞれ、得意なことを集中して学んでいた。
バソコンのプログラムを作る小学生、イラストレイターになりたいといって精密なイラストを描く小学生、となりではまったく難しそうな因数分解を解いていた。そのとなりでは、英文法。みんなばらばらで好きな勉強を掘り下げていた。
全国の学校がこうなればいいんだけどなあ。
だって一斉授業って、わかっている人にはたまらなくつまらない。
わからない人は、劣等感を抱く。
そんなことより、自分の好きなことを深掘りさせればいいじゃないか。いまの時代、偏差値教育なんて意味なしと思う。日本はもう落日だよ。だからサバイバル能力を培わねば。
生きるためのワザ、コミュニケーション能力が必要。なによりも好きなものを極めるのがいい。
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ともあれ、そんなことでいまの小学校を訪ねた。
担任の先生と立ち話をして気がついた。
──そうだ、GoogleMeetで顔を見ながらリモートで週一、あかりと話をするというのはどうですか。
そう提案してみたら、
「ああ、それはいいですね。」
ということになった。
あかりは、いまの学校とはリモートで週一、学習の進捗とかいろいろ先生と話をする。
そしてベースは、「すぎのこ教室」になる。
これって、いい組み合わせじゃないかなあ。
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問題は、おとうちゃんが送迎するために、往復2時間かかる。その間、釣りをするか、カヤックをするか、ノートパソコンで仕事するか、カヤックで阿多古川を下るか。まあ、それなりに、楽しい時間ではある。