過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

幼稚園児との出会い

ちかくのほたる公園で子どもたちの賑やかな声がする。幼稚園の野外遠足だ。

視察がてら、ランを連れて散歩に出てみる。すると、みんなが珍しそうに寄ってくる。目が生き生きとしてる。

「おおかみですか、わああ」(甲斐犬なので、山犬というか日本のオオカミに似ている)
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そこに、9月から通いだしたT君もいた。あかりと友だちだ。「幼稚園は制限が多くて敬遠していたのだが、通いだしたら、ずいぶんと楽になった。幼稚園を恐れていたことに気づいた」とお母さんが喜んでいると聞く。

散歩から帰って、あかりに「Tくんがいたよ」というと、「へええ。見に行きたい」という。
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あかりを連れて、幼稚園の子どもたちの群れに行く。

「あ、あかりちゃんだ。あかりちゃんだ」とみんなが言う。

担任だったH先生も「あかりちゃんひさしぶり。大きくなったわね」と声をかけてくれた。あかりが尊敬している先生だ。

──あかりは、もう学校はやめちゃって、最終学歴は幼稚園なんです(笑 

そう言うとH先生は、「それなら、幼稚園においでよ。先生の助手で手伝ってもらおうかしら」と言ってくれた。あかりも、「それもいいなあ。やってみたいなあ」というような顔をしてた。
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そこに「あかりちゃんとあそびたい」というKくんを、ちょうどおかあさんが連れてきたのだった。

Kくんは、幼稚園をしばらく休んでいる。

幼稚園のみんなと鉢合わせ。みんなは「わっKくんだ、Kくんだ。幼稚園においでよ」と言う。

Kくんは、そんな声は無視して自分の世界で歩いてた。

あとで「幼稚園でH先生の助手で仕事できたらいいなあ」とあかりは言っていた。

小学校には行かず、卒業した幼稚園のお手伝いしながら過ごすというのも、おもしろい試みになるなあ。
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写真は6年前、あかりが2つのときだ。みんながかわいがってくれた。この時、幼稚園のお兄ちゃん、お姉ちゃんはずいぶんと大人に見えたものだ。

最後の写真は分かれる時、みんなと話したいけれど、言葉が話せないので残念そうな雰囲気が出ている。

こうして時が写って成長していくありさまをみているのは、いろいろとおもしろいものだ。